コロナ禍の住宅ローン金利動向について

住宅ローンの金利動向

江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。

本日のテーマは「コロナ禍の住宅ローン金利動向」についてです。
参考にして下さい。

コロナ禍の住宅ローン金利動向

緊急事態宣言解除後、じわじわと不動産市場は動きを取り戻し、コロナ禍のさなかでも、8月には前年同月比を大幅に上回る取引件数となりました。

まずは、住宅ローン金利動向の前に、不動産市場の動きを振り返ってみましょう。

コロナ禍の不動産市場の推移

コロナショック後の首都圏の不動産市場(中古マンション・中古戸建)の推移は下記の通りです。

中古マンションの成約件数の推移

2020.4月の成約件数「前年同月比でー52.6%」
5月は「同-38.5%」
6月は「同-11.0%」
7月は「同-2.4%」
8月は「同+18.2%」
9月は「同-7.3%」

中古マンションの㎡単価の推移

2020.4月の㎡単価「前年同月比でー4.5%」
5月は「同+0.4%」
6月は「同+1.4%」
7月は「同+4.7%」
8月は「同+1.8%」
9月は「同+4.1%」

中古戸建の成約件数の推移

2020.4月の成約件数「前年同月比でー41.5%」
5月は「同-20.5%」
6月は「同-4.9%」
7月は「同+2.4%」
8月は「同+21.8%」
9月は「同+3.9%」

中古戸建の成約価格の推移

4月の成約価格「前年同月比でー12.5%」
5月は「同-16.2%」
6月は「同-4.4%」
7月は「同-2.1%」
8月は「同+6.1%」
9月は「同+2.5%」

参考サイト

住宅ローン金利動向

日本銀行は、1998年(平成10年)にゼロ金利政策を行い、その後、解除と復活が行われながら、2016年(平成28年)には、黒田総裁によりマイナス金利政策が採用されました。

この間、住宅ローンは低金利化が進みました。

変動金利の動向

住宅ローン金利動向

引用元:フラット35HP「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)

上記図をご覧頂くとわかります通り、2009年以降、民間金融機関の変動金利(店頭金利)は「2.475%」が維持されています。

実際には、消費者は店頭金利で借入するわけではなく、優遇金利を控除して借入することになります。

実行金利(実際に適用される金利)=店頭金利-優遇金利

2020年10月現在では、ネット系の金融機関であれば、「0.4%」を切る「実行金利」で貸出しているところもあります。

フラット35の金利動向

フラット35の金利動向

フラット35の金利は、マイナス金利政策が行われてから、顕著に減少していき、2020年10月現在の融資期間21年以上の金利は、「1.10%です。

※団体信用生命保険未加入の場合
金融機関によりますが、団体信用生命保険(新機構団信)加入の場合は「+0.2%」で借入することになります。

コロナ不況の最中ではマイナス金利政策をやめられない!?

コロナ不況により、マイナス金利政策は簡単にはやめられないと予想する方が多いです。

米国の中央銀行である「米連邦準備理事会(FRB)」も、8月にそのような姿勢を鮮明に打ち出したようです。

その理由は、新型コロナウイルス感染拡大の悪影響が長引く可能性が高まっているためと言えるでしょう。

米国のゼロ金利が続く間は日本銀行も金利を上げにくいと言われています。

もし日本が先に利上げに踏み切った場合、円高圧力が高まり、経済的に不利になる事が予想されるからです。

結果、米国の経済・金利政策に引きずられ、日本銀行のマイナス金利政策も長引くと予想する方が多いのです。

変動金利か固定金利かどう決めれば良いのか?

コロナ不況、コロナショックの状態が続くようでは、しばらくは低金利が続くという予想が多いですが、もし今、住宅購入をする場合には、「変動金利」を選択すべきか「固定金利」を選択すべきか、どうすれば良いのでしょうか?

単純に金利だけを見れば、より金利の低い「変動金利」に目が行きがちです。

事実、最近の住宅購入者の選択している金利は、じつに60%の方が「変動金利」を選択しています。

しかしながら、「フラット35」といった「全期間固定型」の商品も空前の低金利の状態である為、魅力的です。

返済期間中の金利が固定されてしまえば、完済までの毎月の返済額が確定しますので、返済計画が立てやすいという利点があるからです。

下記の記事にて、「変動金利型が向いている方」と「全期間固定金利型(フラット35等)が向いている方」について解説しておりますので参考にしてみて下さい。

弊社では、「家を買うなら知っておきたい情報セミナー」にて、住宅購入時の「お金の戦略」についてレクチャーしておりますので、ご興味のある方は受講してみて下さい。

まとめ

  • コロナ禍でも、不動産市場(実需用※)は活発に動いている。
    ※実需用とは、実際に自分や親族が住む為に住宅を購入する場合です。
  • コロナ禍では、しばらく住宅ローンは低金利が続くと予想している方が多い。
  • 金利の選択をする際は、自分に合った商品(変動金利型・固定金利選択型・全期間固定金利型)を見極める必要がある。
  • 住宅購入を検討する際は、「お金についての戦略」をしっかりと持つ必要がある。

江戸川不動産情報館は、買主様の為の不動産エージェント「バイヤーズエージェント」として、今後も不動産関連の情報を発信していきます。

この記事を書いた不動産エージェント

金野秀樹

【氏名】金野 秀樹(こんの ひでき)

業界歴15年を超えるベテランエージェント!

歯に衣着せぬ提案で、お客様の悩みを解決するのが生きがい。
将来は、不動産業界の毒蝮三太夫?を目指しているというウルトラマン好き(毒蝮三太夫さんは、ウルトラマンシリーズでアラシ隊員・フルハシ隊員を演じました)の特撮育ちでありながら、意外とロマンチストな一面もあり。

「お客様に心強い」と言われることに喜びを感じつつ、常に緊張感を忘れないように心掛けている。

日々、新しい知識を求めており、様々な記事・書籍・セミナー等で法改正情報や知識を収集するのが「ライフワーク」である。

サービス精神旺盛なのか、ネガティブ情報も含め、徹底的に情報開示をする為、提案時間は長め(平均3時間)である。

勿論、お客様のご予定に合わせて時間は調節していますのでご安心下さい。

【資格】上級宅建士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP・日本FP協会認定)等
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