住宅購入と火災事故について考える
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「住宅購入と火災事故」についてです。
参考にして下さい。
目次
住宅購入と火災事故
家を購入後に、気を付けておくべきリスクの中の一つである「火災事故」について考えてみましょう。
火災事故の年間発生件数
火災事故が、年間でどれくらい発生しているかご存知ですか?
消防庁の発表によりますと、令和元年のデータは下記の通りでした。
総出火件数は、37,683 件でした。これは、おおよそ1日あたり103件、14分ごとに1件の火災が発生したことになります。
火災種別でみますと、建物火災が21,003件、林野火災が1,391件、車両火災が 3,585件、船舶火災が69件、航空機火災が1件、その他火災が11,634件でした。引用元:消防庁「令和元年(1~12月)における火災の状況(確定値)」
14分に1件の火災事故が起きているということは、1時間に約4件です。
結構、多いと思いませんか?
ちなみに、弊社の管理物件でも、8年前に火災事故が発生しました。
その時は、テナント一部屋が全焼しました。
その後の対応は、まぁ大変でした^^;
仕事とはいえ、かなり疲弊したのを覚えています。
実は、その数年前にも、弊社所有の別の建物でも、火事が二回起きており、何故、こんな頻繁に罹災するのかと、うなだれたものです。
この時は、私はまだ弊社に勤務しておりませんでした。
実は、当時の勤務先から、家業へと転職するきっかけになったのは、この二回の火事なんですね。
弊社は家業です。
当時は、社長である私の父親と経理担当の社員さんの二人体制だったのですが、この火事で社長が疲れ果ててしまい、私に家業に入って手伝ってくれないかと打診があったのです。
当時25歳の私は、もう少し、別の会社で修業を続けたいという思いが、未だありました。
しかしながら、火災事故の現場を父親と確認し、これは大変だと、修業は家業でも出来ると決心し転職しました。
その後、12年が経ち、今では、家業でも、修行先の業務であった「売買仲介事業」を展開しております。
ちなみに、弊社の基盤事業は「自社ビル管理」です。
今では弟も入社し、管理部門は、ほぼ彼に任せています。
頼れる存在になって嬉しい限りです。
そのおかげで、時間的に余裕が生まれ、このようにブログやコラムを発信することが出来ています。
話がそれましたね^^;
元に戻しましょう。
火災の出火原因は?
建物火災の出火原因の上位は、下記の通りです。
- 「こんろ」2,864 件(13.6%)
- 「たばこ」2,056 件(9.8%)
- 「放火」1,287 件(6.1%)
- 「電気機器」1,268 件(6.0%)
- 「配線器具」1,180 件(5.6%)
※引用元:消防庁「令和元年(1~12月)における火災の状況(確定値)」
弊社が罹災したときの出火原因は、「厨房周り」が一件、電気系統が一件、そして私が対応した火災事故は「たばこ」が原因でした。
たばこが原因の火災事故のときは、「無煙燃焼」が原因である可能性が高いと消防署の方に教えてもらいました。
無煙燃焼とは
無煙燃焼とは、炎が無い状態でくすぶり続ける状態のことを言います。
弊社の事例ですと、ソファーの隙間に、誰かが「たばこ」をねじ込み、お店の従業員の方は、炎が無い為、それに気付かず帰宅していまい、明け方に火事に発展したのです。
恐ろしいものです…
備えあれば患いなし
最近では、火災事故にならないように、コンロやストーブも、消化機能等が備わっている物も増えています。
しかしながら、やはりご自身でしっかりと確認をしておくことが重要ですね。
防炎性能
消防庁では、住宅防火の対策として、寝具・衣類及びカーテン等からの出火を防ぐために、防炎品の使用を推奨しています。
防炎性能があれば、「防炎品マッチ」「ライター」などの小さな火種の炎が接しても、火が当たった部分が焦げるだけで容易に着火しないそうです。
また、大気中に熱源が無くなった場合、自ら消火する性質をもっており、燃焼を継続させない「自己消化性」によって、容易に燃え広がることもありません。
防炎品の種類
防炎品には、「防炎物品(消防法で使用が義務づけられているもの)」と「防炎製品(防炎性能基準に適合した製品)」があります。
高さ31m(概ね10階建て以上)を超える高層マンションで使用するカーテンやじゅうたんは、居住する階数にかかわらずに、全ての部屋で「防炎物品」を使用しなければなりません。
防炎物品には「消防庁登録者番号、防炎、登録確認機関名」が書かれたラベルが貼付してあります。
消防法に基づく防炎対象物品以外の寝具類、衣類、シート類、車両のボディカバー等にも、防炎性能を持っている「防炎品」がありますので、住宅火災の防止に活用してみてはいかがでしょうか?
火災保険の内容を確認しよう
住宅購入時には、ほとんどの方が火災保険に加入されていると思いますが、補償内容によっては、保険金がおりないこともあるので注意しましょう。
例えば、家財保険についてです。
火災保険料を出来るだけ節約しようとして、家財保険に加入していないと、家財分の保険金がおりません。
家財と一口に言っても、家電・家具・洋服等々、意外とお金がかかるのです。
勿論、超過保険と言って、保険を掛け過ぎても駄目なのですが、いざという時に、満足な保険金がおりないようでは、せっかく火災保険に加入している意味がありません。
弊社は、東京海上日動の代理店でもありますので、お気軽にご相談下さいませ。
まとめ
せっかく購入した住宅だけでなく、家族や自信の命も守るために、しっかりと防火対策を行いましょう。
そして、火災保険についても加入状況を確認しましょう。
日々の確認も怠らないように気を付けて頂ければ幸いです。
江戸川不動産情報館は、買主様の為の不動産エージェント「バイヤーズエージェント」として、今後も不動産関連の情報を発信していきます。
この記事を書いた不動産エージェント
【氏名】金野 秀樹(こんの ひでき)
業界歴15年を超えるベテランエージェント!
歯に衣着せぬ提案で、お客様の悩みを解決するのが生きがい。
将来は、不動産業界の毒蝮三太夫?を目指しているというウルトラマン好き(毒蝮三太夫さんは、ウルトラマンシリーズでアラシ隊員・フルハシ隊員を演じました)の特撮育ちでありながら、意外とロマンチストな一面もあり。
「お客様に心強い」と言われることに喜びを感じつつ、常に緊張感を忘れないように心掛けている。
日々、新しい知識を求めており、様々な記事・書籍・セミナー等で法改正情報や知識を収集するのが「ライフワーク」である。
サービス精神旺盛なのか、ネガティブ情報も含め、徹底的に情報開示をする為、提案時間は長め(平均3時間)である。
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