マンションの音対策について
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「マンションの音対策」についてです。
参考にして下さい。
目次
マンションの音対策
コロナ禍でテレワーク・リモートワークによる在宅勤務を行っている方も多い事でしょう。
在宅の時間が長くなると、今までは日中に不在だったため、気が付かなかったこと、気になっていなかったことが悩みのひとつになるケースが出てきているようです。
例えば、マンションにおける音問題です。
本日は、外からマンションの室内へと届く音への対策について解説していきましょう。
遮音等級と音対策
音が入ってくる経路は、窓・外壁そして換気口などの隙間です。
外からの音を遮るためには、外壁を厚くするほか、窓や壁の隙間をなくして気密性を高めることが対策となります。
窓のサッシは、JIS(日本工業規格)で遮音等級が定められています。
「T値」として、等級なしと1~4までの5つの等級で示され、数値が大きいほど遮音性も高くなり、外部からの音を和らげることが出来ます。
駅や繁華街が近い場合は遮音等級「T-1」以上、幹線道路や線路沿いは「T-2」以上、できれば「T-3」のサッシが良いと言われています。
サッシの遮音性能と仕様
窓ガラス自体が防音仕様とされている場合もあります。
通常の窓ガラスは厚さが3mmの単板ですが、防音仕様の場合は厚さを5mmや8mmとして重くする、または2枚のガラスの間に緩衝材のシートを挟んで音を伝えにくくするタイプなどがあります。
参考ページ:窓の性能とJIS基準について
二重サッシ
上記の写真のような既存のアルミサッシの内側に取り付ける樹脂製の二重サッシは、防音の効果が高まります。
断熱効果も高まるのでリフォームの際に採用される場合が多く、駅近や幹線道路の近くの分譲マンションでも取り入れている物件もあります。
このように内側にサッシを取り付けるのは、費用対効果が高いです。
共用廊下からの音
共用廊下からの音が、外壁を通して居室に伝わってくるケースもあります。
共用階段が鉄骨と鉄板で構成されていて、住戸の近くにある場合、靴の種類や上り下りの仕方によっては足音が響いてくることがあります。
マンションの共用廊下側の居室は寝室とすることが多いため、足音や声は特に気になることが多いです。
外廊下と内廊下
廊下が外部に開放された「外廊下」なのか、建物内に取り込まれた「内廊下」なのかによって、室内に届く音は異なりますし、玄関ドアの素材や厚みなどによっても変わってきます。
換気口・給気口も音の経路
部屋の中を換気するために外壁に設けられている給気口や換気口も、音の経路となりますので気を付けましょう。
防音フードや消音ボックスなど、音を低減する製品を用いるマンションもあります。
その他には、防音カーテンというのもあります。
厚手のカーテンで、遮光性能を併せ持つものが多いです。
窓全体から室内へ伝わってくる騒音を多少でも和らげることが出来るかもしれません。
まとめ
コロナ禍によるテレワーク・リモートワークで家に長くいることになった昨今では、今までは気づかなかった音が急に気になり始めます。
音への感覚は人それぞれです。
もう既にマンションを所有されている方も、これからマンション購入を検討されている方も、自分や家族の個性や現在の状況を踏まえて、マンションの音問題についてもチェックしておきましょう。
特に幹線道路沿い、駅近・線路沿いの物件は、そういった視点も踏まえて検討されてみてはいかがでしょうか。
窓を開けた時に、音がどれくらい気になるのか、気になる場合にはどのような対策を講じる必要があるのか、リフォーム内容にも影響が出てくる問題ですので、事前の確認を忘れないようにしましょう。
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