安心R住宅ってどうなの?
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「安心R住宅」についてです。
参考にして下さい。
目次
安心R住宅について
国土交通省が2020.6/3に「安心R住宅」の実施状況について公表しました。
2018年4月1日より運用を開始した「安心R住宅」について、国土交通大臣の登録を受けた事業者団体計11団体に実施状況調査を行なった。
19年4月から20年3月までの「安心R住宅」の流通件数は、1,424件。内訳は、リフォーム済みが1,245件、リフォーム提案が179件だった。戸建てではリフォーム済みが364件、リフォーム提案が176件。共同住宅等ではリフォーム済みが881件、リフォーム提案が3件だった。
制度開始以来の累計流通件数は、2,690件となった。
引用元:不動産流通研究所
安心R住宅とは
「安心R住宅」とは、既存住宅(中古物)の流通を促進させる為に、「不安」「汚い」「わからない」といった従来のいわゆる中古住宅のマイナスイメージを払拭して、「住みたい」「買いたい」既存住宅を選択できる環境の整備を図るため、平成29年(2017年)に創設された制度です。
安心R住宅の要件とは
具体的な要件には、「耐震性等の基礎的な品質を備えている」「リフォームを実施済み又はリフォーム提案が付いている」「点検記録等の保管状況について情報提供が行われる」といった要件を満たす既存住宅となっています。
耐震性は新築と同等ではない
「耐震性」に関しては、新耐震基準で建築された建物であることが要件ですので、一定程度の耐震性は確保されていることが確認できます。
ただ、現行の耐震基準よりは一昔前の基準になるため、新築建物と同等とまでは言えません。
もちろん、診断した結果現行の耐震基準も満たしているケースもあるとは思いますが、一概に安心ですとまでは言えないことに注意が必要です。
リフォームに関して
リフォームに関する項目も、リフォーム提案が付いていればOKということなので、既存住宅の汚いイメージを払拭し切れるかと言うと、そうとも言えないのが実情です。
いくらリフォームすれば綺麗になる、と言われても、やはり見た目の印象は大きなマイナス材料となってしまいます。
点検記録に関して
点検記録等の保管状況については、保管している状況についての告知のみとなっています。
その為、「保管していません」「点検していません」という結果だったとしても「安心R住宅」として認定されてしまうのです。
個人的には「点検が実施され、その記録が保管されていること」を要件にすべきだと思うのですが…。
点検の実施を要件としてしまうと、ハードルが上がってしまい「安心R住宅」の制度を利用する建物が増えないという懸念があったのでしょうか…。
結果、「安心R住宅」だから安心、という結論にはなりません。
あくまでも一つの目安として捉えましょう。
インスペクションを活用しよう
既存住宅を検討する際には、築10年を超えているのであれば、インスペクション(建物状況調査)を行う。
築20年を超えているのであれば、耐震診断を行う。
戸建であれば、屋根・外壁のメンテンナンス費用は高額となりますので、事前に把握しておく必要があります。
リフォームのイメージについて
リフォーム済の物件を実際に内見することでイメージが掴めます。
リノベーションやフルリフォームを行っている物件がたくさん出ていますので参考にしましょう。
予算感については、目安の金額をご説明致しますのでお気軽にお問い合わせください。
ご相談はこちらから
【WEBセミナー】家を買うなら知っておきたい情報セミナー
高額な不動産・住宅購入時にはしっかりとお金の戦略をたてる必要があります。
しかしながら、不動産業者や金融機関の提案は、立場上どうしてもポジショントークになりがちです。
FPへの相談も、不動産に精通していないFPさんの場合、???な提案、一般論でしかない、結局ポジショントーク?ということも多いです。
不動産業界15年超でAFP資格者でもある不動産エージェントが、正しいお金の戦略のポイントをポジショントーク一切なしで、実際の事例を交えながらレクチャー致します。
・正しい予算の考え方
・住宅ローン金利の選び方
・ライフプランニング・資金計画の重要性
【売り込み一切なし!情報満載で売り込む暇がそもそもありません】
江戸川不動産情報館のセミナーは、不動産購入を「目的」ではなく「手段」にするセミナーです。セミナーでは、売り込みは一切ありません。お客様の貴重なお時間を頂きますので、徹底的に不動産の賢い購入術(買ってはいけない物件・不動産価格の決まり方等)、不動産業界の仕組み(不動産屋に騙されない方法等)を時間いっぱいにお伝えします。その為、物件を売り込む暇はありません。セミナー受講後、弊社をご利用するかしないかご判断下さい。不満足の場合は、一切の連絡をしない事をお約束致します。
【セミナーでお話しする内容】
「貯蓄になる家?負債になる家?」「不動産の資産価値とは?」
「生き残る街?捨てられる街?」「買ってはいけない物件」
「バイヤーズエージェントって何者?」「不動産の買い時はいつ?」
「家余り 人口減少時代の家探し」
「不動産業界の仕組み」
「不動産営業マンの思考」
「不動産事業者の大好きな儲かる物件とは?」
「購入予算の考え方」「金利の選び方」
and more