リゾートマンションに要注意!負動産となる可能性有り!?
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「リゾートマンションに要注意!負動産となる可能性有り!?」です。
参考にして下さい。
目次
リゾートマンションは負動産!?
負ける動産と書いて「負動産」という言葉をご存知でしょうか?
負動産とは、所有しているだけで利用価値がなかったり、買い手が見つからず住み替えが困難だったりする不動産の事を指します。
最悪な場合ですと、固定資産税等の税金だけ支払い続ける必要があり、所有しているだけで「生活の足かせ」となってしまうケースもあります。
これからの日本は人口減少・少子高齢化がさらに進行していきます。
不動産を求める絶対数が減少していくなかで、「負動産」には資産価値がつかないことは容易に想像出来ます。
本日は、弊社が加盟しておりますリニュアル仲介本部に寄せられました「負動産」の実例をご紹介しましょう。
憧れのリゾートマンション、今は負動産!?
都内に住むAさんがリニュアル仲介本部にご相談頂いた物件は、関東近県の「リゾートマンション」でした。
マンション内には、大浴場・露天風呂・サウナ・テニスコート等の充実した共用施設があり、スキー場までは徒歩3分という、まさに理想的なリゾートを満喫できる物件です。
ライフスタイルは変わる
ところが、最近ではAさんも高齢になり、体力的にスキーをする機会はめっきり減ってしまいました。
またお子様たちもスキーをしない、ということで、ほとんど利用することがなくなってしまっていたようです。
ランニングコストが高い
このマンションを所有していることの最大のデメリットは「維持管理費が高額」という点です。
販売当初は、充実した共用設備が売りだったのですが、それが逆に仇となり、全く利用せずに、ただ所有しているだけで「毎月6万円」以上の出費となっていたのです。
まさに所有していること自体が負債となる「負動産」となってしまったのです。
買い手が見つからないという現実
もうこのリゾートマンションを持ち続ける意味はAさんにはありません。
そして、Aさんは売却することを決断しました。
実際に販売活動に取り掛かってみると、なんと同じリゾートマンションで、大量の住戸が売りに出されていることがわかりました。
そして、その販売価格は買った時のなんと「20分の1」以下だというのです。
中には「30万円」という物件価格もあったそうです。
需要と供給のバランスで価格は決まる
「売却物件が大量にある」ということで、Aさんの物件についても希少価値はありません。
結果、他の物件に対抗して販売価格を下げる必要が出てきます。
その連鎖が起きると、販売価格はどんどん押下げられてしまうのです。
逆に欲しい人が多数いて、物件が出てこなければ販売価格は押し上げられます。
それが「需要と供給」のバランスなのです。
滞納が進む維持管理費
さらに、こう言った物件の特徴でよくあることが当該リゾートマンションにも起きていました。
それは、維持管理費(管理費・修繕積立金)の多重滞納です。
多重滞納が起きると、今後、豪華な共用施設が適切に管理運営される可能性は低くなります。
ただ価格が高い安いだけでなくて、リゾートマンション自体の運営にも支障がある物件になってしまう可能性があるのです。
テレワークの拡充で「リゾートマンションも選択肢」は要注意!
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、働き方が変化しています。
その最たるものが「テレワーク」でしょう。
コロナ前の様に、毎日出勤する必要がなくなり、自宅からテレワークで仕事を行う方が増えています。
結果、住宅購入の優先順位にも変容があり、今までは「利便性」を求める方が多かったのに対して、コロナ後以降は「在宅勤務スペースの確保」といった優先順位が上昇しています。
時代が求めるものが変わってきたのです。
そして、よりスペースに余裕のある郊外やリゾートマンションに注目が集まっているようです。
しかしながら、安易な選択は将来的に取り返しのつかない「負動産」を掴むという事もありますので注意が必要です。
不動産は簡単に処分出来ない
不動産の特異性とも言えることは「簡単に処分が出来ない」という点です。
例えば、必要のなくなった自動車や家電等は、お金を支払えば廃車・廃棄処分が出来ます。
ところが、不動産には「廃棄」「処分」といった手続きはなく、売却して所有権を他者に譲渡する必要があります。
例え自分自身が亡くなった後も、相続により、配偶者・子供・孫たちに受け継がれてしまうのです。
相続に関して言えば、不動産の放棄が出来る制度を創設しようという動きがあるようですが、まだ実現していないのが実情です。
固定資産税等の税金や維持費がかからない状態であれば、最悪、放っておいてもいいのかもしれませんが…
資産価値の維持しやすい物件を選ぼう
弊社、江戸川不動産情報館では、物件購入検討時に「将来の資産価値」についても検討項目に入れましょうとお伝えしています。
目の前のことも、勿論大事ですが、将来の「資産性」についても考える必要があるわけです。
今回取り上げました「リゾートマンション」の事例については極端かもしれませんが、
住宅購入検討時には、「夢と現実」「理想と経済合理性」「日々の暮らしと将来の資産性」等々、ライフスタイル・ライフプランニングの中の優先順位をを自分の中でしっかりと整理しましょう。
勿論、ご家族ともしっかり話し合い、意識を共有しておくことをお勧め致します。
今後、人口減少・少子高齢化が進行する日本では、住まい需要の絶対数は減少していきます。
今は資産価値があっても、10年後・20年後・30年後はどうなるかわかりません。
もし需要がなくなってしまうエリアの物件を購入してしまった場合、将来的には、あなたや家族・親族にとって足かせとなってしまう「負動産」となってしまうかもしれないのです。
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この記事を書いた不動産エージェント
【氏名】金野 秀樹(こんの ひでき)
業界歴15年を超えるベテランエージェント!
歯に衣着せぬ提案で、お客様の悩みを解決するのが生きがい。
将来は、不動産業界の毒蝮三太夫?を目指しているというウルトラマン好き(毒蝮三太夫さんは、ウルトラマンシリーズでアラシ隊員・フルハシ隊員を演じました)の特撮育ちでありながら、意外とロマンチストな一面もあり。
「お客様に心強い」と言われることに喜びを感じつつ、常に緊張感を忘れないように心掛けている。
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