住宅購入検討時の家計見直しについて
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「住宅購入検討時の家計見直し」についてです。
参考にして下さい。
目次
住宅購入検討は家計見直しのチャンス
よく不動産広告で「家賃並み」というキャッチフレーズを見かけます。
諸費用を加算せずに物件価格のみを借入金額として、一番金利の低い変動金利で計算していますので、確かに家賃並みの住宅ローン返済額となり「これなら支払っていけそうだから、思い切って住宅購入を検討してみよう」という購買意欲をかき立てる為のキャッチフレーズと言えます。
しかしながら、実際の住宅購入時には、諸費用がかかりますし、購入後には「賃貸や実家暮らしでは発生しない維持費用」がかかります。
そもそも、変動金利でなければ成立しない資金計画は、とても危険ですので、しっかりと事前にライフプランニング・資金計画を行いましょう。
そして、ライフプランニング・資金計画と同時に進めていきたいのが「家計の見直し」です。
コロナ禍で家計見直しが迫られている
この記事を書いている2021年1月はコロナ禍真っ只中です。
1月7日には、再度の緊急事態宣言が発出されました。
コロナショックによって「家計の見直し」を迫られている家庭も多いことでしょう。
自粛生活で支出は減少傾向にあるものの、景気低迷によって収入減少が本格化する可能性があるからです。
コロナ過による支出の増減
コロナ禍による支出の増減を書き出してみました。
増加した支出
増加した支出としては、「マスクやアルコール消毒等」「テレワーク用のPC」「教養・娯楽関係(耐久財)」「酒類」「家事サービス関連」などがあげられます。
減少した支出
減少した支出を出してみると、「交通費」「外食費」「教養・娯楽関係(サービス)」「スーツや和服等」「履物類」といった項目があげられます。
コロナ禍による収入減少
家計への影響は、すでに統計に表れています。
厚生労働省の毎月勤労統計によれば、現金給与総額は緊急事態宣言が出た2020年4月以降で、1年前と比較可能な企業では、5カ月連続で前年同月を下回っていたようです。
運輸や旅行業では、冬のボーナスを減額する企業も出ています。
業績悪化で給料やボーナスに本格的に反映されるのはこれからの2021年かもしれません。
2020年度の1人当たり賃金は前年度に比べて2%ほど減り、2021年度も減少が続くと予測されています。
コロナが家計に対してもたらしたマイナスの影響は非常に大きいです。
コロナ禍で意図しない節約が起きている
コロナ禍による自粛生活では、多くの人が意図せずに節約することになっています。
総務省の家計調査によれば、2020年4~6月期の消費支出は前年同期比10%減と、比較できる2001年以降で最も大きく減少したようです。
内訳をみると、交通費・外食費・教養娯楽サービス費がそれぞれ5~6割程度の減少となっています。
結果、鉄道各社の業績予想も軒並みかなり悪い数値となっています。
人と対面で会う機会が減った為、靴やスーツなどの購入も大幅に落ち込んでいます。
家計見直しは固定費から考える
家計見直し時に、まず最初に改善すべき項目は「固定費」です。
固定費とは、教育費・住宅費・保険料・通信費・水道光熱費等、毎月支払っている費用のことです。
これらの固定費を2019年の家計調査年報から推計すると、勤労者世帯では月々の税金などを除く支出の約3割を占め、住宅ローン返済世帯では4割になっています。
2020年4~6月期の勤労者世帯では、在宅時間が増えたことによって、電気代・水道料・通信費が前年同期に比べ増加したという結果も出ています。
通信費の見直しは効果が大きい
「固定費」の見直しで、即効性があって効果が大きいのが通信費です。
例えば、家族4人のスマートフォンの契約を大手キャリアから格安事業者に切り替えた結果、通信料が年間で10万円ほど安くなったという事もあるようです。
現在、菅義偉政権では、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアにも、携帯通信料金の引き下げを求めており、各社値下げに踏み切るようです。
しかしながら、格安スマホであれば、消費者の選択次第で固定費を減らせる余地が大きいと言えるでしょう。
ちなみに、私の妻も、格安スマホに乗り換えており、携帯料金は毎月5千円を切っています。
(元々は大手キャリアで毎月8千~1万円程度でした)
まとめ
コロナ禍で、家計収支の中身が変化した家庭が多いです。
テレワークの浸透により、住宅に求める需要も変化しています。
コロナ禍により、在宅の時間が増えたため、より住まいの充実を求めて、賃貸住宅よりもグレードが高く、面積が広い持家の購入を希望する方が増えています。
もし住宅購入を検討されるようでしたら、まずライフプランニング・資金計画、そして家計収支の見直しから始めてみてはいかがでしょうか?
江戸川不動産情報館は、買主様の為の不動産エージェント「バイヤーズエージェント」として、今後も不動産関連の情報を発信していきます。
この記事を書いた不動産エージェント
【氏名】金野 秀樹(こんの ひでき)
業界歴15年を超えるベテランエージェント!
歯に衣着せぬ提案で、お客様の悩みを解決するのが生きがい。
将来は、不動産業界の毒蝮三太夫?を目指しているというウルトラマン好き(毒蝮三太夫さんは、ウルトラマンシリーズでアラシ隊員・フルハシ隊員を演じました)の特撮育ちでありながら、意外とロマンチストな一面もあり。
「お客様に心強い」と言われることに喜びを感じつつ、常に緊張感を忘れないように心掛けている。
日々、新しい知識を求めており、様々な記事・書籍・セミナー等で法改正情報や知識を収集するのが「ライフワーク」である。
サービス精神旺盛なのか、ネガティブ情報も含め、徹底的に情報開示をする為、提案時間は長め(平均3時間)である。
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【資格】上級宅建士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP・日本FP協会認定)等
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