2021年2月の不動産相場「中古戸建」
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは、2021年2月の不動産相場「中古戸建」編です。
参考にして下さい。
目次
首都圏エリア「中古戸建」流通市場の動向
公益財団法人東日本不動産流通機構（通称：東日本レインズ）のデータを基に、首都圏（1 都3県）における「2021年2月度」の不動産流通市場（中古戸建）の動向についてご報告いたします。
中古戸建の動向
首都圏概況
成約件数は前年比プラス22.8％の大幅増と8ヶ月連続で前年同月を上回り、2月としては1990年5月の機構発足以降、過去最高となった。
成約価格は前年比で6.5％上昇し、4ヶ月連続で前年同月を上回った。
土地面積は前年比で10.5％、建物面積は同1.0％拡大した。
地域別動向
成約件数はすべての地域が前年比で増加し、多摩は前年比で6割を超える大幅な増加となった。
成約価格は横浜・川崎市と千葉県以外の各地域が前年比で上昇し、神奈川県他は5ヶ月連続で前年同月を上回った。
首都圏「中古戸建」件数の推移
概況
2021年2月前年同月比は「成約件数 ＋22.8％」「新規登録件数 －32.2％」「在庫件数 －27.8％」でした。
前年比で成約件数は8ヶ月連続で増加、新規登録・在庫件数の減少率は拡大が続きます。
成約件数
2月の首都圏における中古戸建住宅の成約件数は1,363件で、前年比プラス22.8％の大幅増となり8ヶ月連続で前年同月を上回った。2月としては1990年5月の機構発足以降、過去最高となった。
新規登録件数
2月は4,294件で前年比マイナス32.2％の大幅減となり、12ヶ月連続で前年同月を下回った。
前月比も6.3％減少した。
前年比の減少率は20年11月以降、拡大し続けている。
在庫件数
2月は16,694件で前年比マイナス27.8％の大幅減となり、9ヶ月連続で前年同月を下回った。
前月比も3.2％減少した。
前年比の減少率は20年7月以降、拡大し続けている。
首都圏「中古戸建」住宅価格の推移
概況
2021年2月の前年同月比は「成約価格 ＋6.5％」「新規登録価格 ＋3.5％」「在庫価格 ＋4.0％」でした。
前年比で成約・新規登録・在庫価格ともに上昇が続いています。
成約価格
2月の首都圏における中古戸建住宅の成約価格は3,392万円と前年比で6.5％上昇し、4ヶ月連続で前年同月を上回った。
前月比も3.8％上昇した。
新規登録件数
2月は3,922万円と前年比で3.5％上昇し、5ヶ月連続で前年同月を上回った。
前月比も1.5％上昇した。
在庫件数
2月は4,092万円と前年比で4.0％上昇し、7ヶ月連続で前年同月を上回った。
前月比もプラス0.7％であった。
首都圏地域別「中古戸建」の成約価格
成約価格は横浜・川崎市と千葉県以外の各地域が前年比で上昇しました。
東京都
2月の東京都区部は5,913万円で前年比プラス18.2％の2ケタ上昇となった。
多摩は3,559万円と前年比で3.4％上昇し、1月に続いて前年同月を上回った。
神奈川県
2月の横浜・川崎市は3,911万円と前年比で2.3％下落し、3ヶ月ぶりに前年同月を下回った。
神奈川県他は2,867万円と前年比で9.1％上昇し、5ヶ月連続で前年同月を上回った。
埼玉県・千葉県
2月の埼玉県は2,305万円で前年比プラス12.4％の2ケタ上昇となり、3ヶ月連続で前年同月を上回った。
千葉県は2,039万円で前年比マイナス0.3％と、ほぼ横ばいながら6ヶ月ぶりに前年同月を下回った。
引用元
公益財団法人東日本不動産流通機構「月例速報 Market Watch サマリーレポート2021年2月度」
江戸川区の中古戸建
アットホームより参照
間取り別
- すべて 4,619.38万円
- 3DK以下 3,759.97万円
- 3LDK～4DK 4,726.46万円
- 4LDK～5DK 4,941.2万円
- 5LDK以上 4,923.9万円
築年数・間取り別
まとめ
首都圏のコロナショック以降の中古戸建の成約動向について、時系列で振り返ってみましょう。
4月の成約件数「前年同月比でー41.5％」
5月は「同－20.5％」
6月は「同－4.9％」
7月は「同＋2.4％」
8月は「同+21.8％」
9月は「同+3.9％」
10月は「同+41.8％」
11月は「同＋23.6％」
12月は「同＋9.3％」
2021年1月は「同＋37.0％」
2月は「同＋22.8％」
成約件数は、8ヶ月連続で前年同月を上回りました。
2月としては、機構発足以降、過去最高の数値となりました。
価格については
4月は「前年同月比でー12.5％」
5月は「同－16.2％」
6月は「同－4.4％」
7月は「同－2.1％」
8月は「同＋6.1％」
9月は「同＋2.5％」
10月は「同－1.2％」
11月は「同＋4.9％」
12月は「同＋10.7％」
2021年1月は「同＋4.8％」
2月は「同＋6.5％」
価格については、先月に引き続き、前年同月比を上回り4ヶ月連続の上昇となりました。
コロナ禍により、戸建市場に人気が出ていることが要因かもしれません。
新規登録件数・在庫件数ともに減少傾向が続いているため、売り手市場であることも要因と言えるでしょう。
しかしながら、人気エリアではなかったり、立地条件の良くない場所は、資産価値の維持が難しく、平均相場とは違って減少傾向となっている可能性もありますので、希望エリアやご自身が不動産を所有している地域の相場を注視した方が良いでしょう。
2021年3月の動きはどうなるのでしょうか？
また来月ご報告致します。
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