相続土地国庫帰属制度について
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館コンノヒデキです。
本日のテーマは「相続土地国庫帰属制度」についてです。
参考にして下さい。
目次
相続土地国庫帰属制度とは
使い道のない土地を国に引き取ってもらえる制度が、来年(2023年)以降に創設される予定であることをご存じでしょうか?
それは「相続土地国庫帰属制度」と呼ばれるものです。
2021年4月に成立した「相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律」(以下「相続土地国庫帰属法」という)による制度で、空き家になっている実家などを相続した場合に、法務大臣が承認すれば、土地の所有権を国に帰属させることができるという制度です。
相続土地国庫帰属制度の要件
相続土地国庫帰属制度には、下記の要件があります。
- 建物は自費で取り壊さなければならない
- 土壌汚染や崖などがない
- 権利関係に争いがない
- 担保権などが設定されていない
- 審査手数料と10年分の土地管理費相当額の負担金も支払わなければいけない
補足:10年分の土地管理費相当額とは
10年分の土地管理費相当額とは、粗放的な管理で足りる原野などで約20万円、市街地の宅地(200㎡)で約80万円とされています。
災害復旧への弊害を解消
相続等によって所有者が変わっているのに、不動産登記簿では古い所有者のままである所有者不明土地が、災害復旧などのための用地取得への弊害となっています。
2011年の東日本大震災の際も、仮設住宅・堤防・道路などの復興のための土地の取得が、登記簿上の所有者が死亡しているために、相続人などを探して同意を得ることに非常に時間と労力手間がかかったことが問題となりました。
空き家よりも割合が多い所有者不明土地
所有者不明土地が占める割合は、空き家率よりも高いという見方もあるるようです。
一般財団法人国土計画協会の所有者不明土地問題研究会が、2017年12月に発表した最終報告概要によれば、九州本島よりも広い約410万haにもおよび、2016年度の地籍調査において、登記簿上の所有者の所在が不明な土地は20.1%とされているそうです。
さらに2040年には、所有者不明土地は北海道本島に迫る約720万haに拡大すると予測されています。
負動産を手放す制度
建物の解体費用・滅失費用や10年分の土地管理費相当額を合わせれば、それなりの負担となりますが、貸せず、売れず、活用もできない「負動産」の固定資産税を払い続け、除草などの管理を続ける負担を考えれば、画期的な制度だといえると思います。
ちなみに、相続する子供がおらず、自分自身の住まいを処分したいということもあると思いますが、その場合にはこの「相続土地国庫帰属制度」は使えないそうです。
関連サイト
江戸川不動産情報館は、買主様の為の不動産エージェント「バイヤーズエージェント」として、今後も不動産関連の情報を発信していきます。
不動産エージェントとWEB作戦会議
オンラインで不動産エージェントとWEB作戦会議をしてみませんか?
この記事を書いた不動産エージェント
【氏名】金野 秀樹(こんの ひでき)
業界歴15年を超えるベテランエージェント!
歯に衣着せぬ提案で、お客様の悩みを解決するのが生きがい。
将来は、不動産業界の毒蝮三太夫?を目指しているというウルトラマン好き(毒蝮三太夫さんは、ウルトラマンシリーズでアラシ隊員・フルハシ隊員を演じました)の特撮育ちでありながら、意外とロマンチストな一面もあり。
「お客様に心強い」と言われることに喜びを感じつつ、常に緊張感を忘れないように心掛けている。
日々、新しい知識を求めており、様々な記事・書籍・セミナー等で法改正情報や知識を収集するのが「ライフワーク」である。
サービス精神旺盛なのか、ネガティブ情報も含め、徹底的に情報開示をする為、提案時間は長め(平均3時間)である。勿論、お客様のご予定に合わせて時間は調節していますのでご安心下さい。
【資格】上級宅建士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP・日本FP協会認定)等
もっと詳しく知りたい方はこちらから
ご相談はこちらから
【WEBセミナー】家を買うなら知っておきたい情報セミナー
高額な不動産・住宅購入時にはしっかりとお金の戦略をたてる必要があります。
しかしながら、不動産業者や金融機関の提案は、立場上どうしてもポジショントークになりがちです。
FPへの相談も、不動産に精通していないFPさんの場合、???な提案、一般論でしかない、結局ポジショントーク?ということも多いです。
不動産業界15年超でAFP資格者でもある不動産エージェントが、正しいお金の戦略のポイントをポジショントーク一切なしで、実際の事例を交えながらレクチャー致します。
・正しい予算の考え方
・住宅ローン金利の選び方
・ライフプランニング・資金計画の重要性
【売り込み一切なし!情報満載で売り込む暇がそもそもありません】
江戸川不動産情報館のセミナーは、不動産購入を「目的」ではなく「手段」にするセミナーです。セミナーでは、売り込みは一切ありません。お客様の貴重なお時間を頂きますので、徹底的に不動産の賢い購入術(買ってはいけない物件・不動産価格の決まり方等)、不動産業界の仕組み(不動産屋に騙されない方法等)を時間いっぱいにお伝えします。その為、物件を売り込む暇はありません。セミナー受講後、弊社をご利用するかしないかご判断下さい。不満足の場合は、一切の連絡をしない事をお約束致します。
【セミナーでお話しする内容】
「貯蓄になる家?負債になる家?」「不動産の資産価値とは?」
「生き残る街?捨てられる街?」「買ってはいけない物件」
「バイヤーズエージェントって何者?」「不動産の買い時はいつ?」
「家余り 人口減少時代の家探し」
「不動産業界の仕組み」
「不動産営業マンの思考」
「不動産事業者の大好きな儲かる物件とは?」
「購入予算の考え方」「金利の選び方」
and more