物件情報 いつまで新築?いつから築後未入居?
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「物件情報はいつまでが新築で、いつからが築後未入居なのか」です。
参考にして下さい。
目次
いつまで新築?いつから築後未入居?
不動産広告には、その物件の建物の居住状況が明記されています。
例えば、「新築」「築後未入居」「中古」といった感じです。
「中古住宅」のことを「既存住宅」といった言い方をするケースもあります。
さて、本日の本題は「新築の定義」についてです。
新築物件の定義
「新築物件」とは勿論、建物が完成したあと、誰も居住していない状態の物件という意味です。
では完成したけど、売れ残ってしまい、誰も居住せず年数が経過した家は、「新築」と言えるのでしょうか?
それとも「中古物件」になってしまうのでしょうか?
不動産公正取引協議会では
結論、これは「新築」にはなりません。
不動産公正取引協議会では「1年以内に建築された家で未入居のもの」だけを「新築」と定義しています。
したがいまして、建物が完成し、売り出されてから1年以上を経過した建物は、「新築物件」と表記してはいけないのです。
この場合は「築後未入居」と記載して建物完成後、1年以上売れなかった物件ということになります。
広告での工夫?
また、不動産のチラシや販売図面には、「完成予定」として大まかな期日が書いてあります。
ただ「完成予定」と言っても建物の工事は全て終わっていて、後は外構工事を残すだけ、ということがあります。
あるいは建物について、最後の最後に行う工事だけ残しておいて「完成予定」のまま売れるまで販売に出されていることもあります。
本来であれば、建物が完成した時点で「新築表示は築後1年以内」という時間制限のカウントダウンがスタートします。
要するに「築後未入居」にしたくない為の工夫?ということになります。
果てして、これは「工夫」と言って良いのでしょうか?
個人的には、虚偽記載だと思ってしまうのですが…
この記事を読まれている方はどう思いますでしょうか?
築後未入居物件を検討する際の考え方
物件探しをしているとき、売れ残りとなっている建売住宅を見かけることもあるかもしれません。
なかなか「築後未入居物件」になるまで売れ残っているケースは少ないのですが、その築後未入居物件が魅力的に見えても、何故売れ残ってしまっているのか、その理由が気になり、購入を決断出来ない方もいらっしゃいます。
売れ残りの理由
建売住宅が売れ残ってしまう理由はいくつかあります。
例えば、
- 立地
- 敷地の広さ
- 近隣建物との位置関係
- 周辺環境
- 相場より高額
- 間取りが良くない
建売住宅を販売している事業者としては、最終的には「築後未入居」にならないように、決算期前に大幅な値引きをして在庫処分をする場合あります。
築後未入居物件のメリット
「築後未入居物件」は値引き交渉がしやすいケースがあり、そこが大きなメリットとも言えます。
しかしながら、何故買い手が長くつかなかったのかをしっかりと分析した上で、契約の決断をされることをお勧め致します。
例えば、土地値、建築費の考察、将来の売りやすさ等です。
値段の安さに惹かれて購入したが、将来、住み替えをしようとしたときに売るに売れなくて困ってしまう、といったことがないようにして頂きたいのです。
負ける動産と書いて「負動産」を掴むと大変な苦労を伴います。
「安物買いの銭失い」にはご注意を。
弊社では、不動産仲介だけでなく、セカンドオピニオンサービスもご提供しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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この記事を書いた不動産エージェント
【氏名】金野 秀樹(こんの ひでき)
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「お客様に心強い」と言われることに喜びを感じつつ、常に緊張感を忘れないように心掛けている。
日々、新しい知識を求めており、様々な記事・書籍・セミナー等で法改正情報や知識を収集するのが「ライフワーク」である。
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