住宅購入時のリフォーム会社の選び方TOP3

リフォーム会社の選び方

江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。

本日のテーマは「リフォーム会社の選び方」についてです。
参考にして下さい。

リフォーム会社の選び方

中古住宅の購入でリフォームは付き物です。

中古ですから、モノには耐用年数というものがありますから、経年劣化や不具合があるのは当然です。

中古住宅購入時には「あとどれくらい性能を維持できそうか」という観点が非常に大切となります。

リフォームの資金という観点から考えますと、最近ではリフォーム費用も住宅ローンの金利で借入することが出来る金融機関が増えてきましたので、住宅購入時にある程度のリフォームを行ってしまう方が合理的とも言えます。

しかしながら、住宅ローンの金利はリフォームローンよりも低金利ですが、借入期間が長い為、その分の利息負担がありますので、自己資金とのバランスを考慮して資金計画をたてましょう。

本日は「住宅購入時のリフォーム会社の選び方TOP3」をご紹介します。

  • 第1位 建築士事務所登録の有無
  • 第2位 住宅購入+リフォーム取引の実績
  • 第3位 安さだけで決めてはいけない

それぞれの項目について解説していきましょう。

第1位 建築士事務所登録の有無

中古住宅取得の際に利用できる補助金制度があることをご存知でしょうか?

リフォームが関係している制度も多く、数十万円の補助制度から、中には100万円以上補助されるものもあります。

これらの制度に共通するのが「性能向上リフォーム」であること、制度によって求められてくるものは異なりますが、何かしらの証明書発行が求められることが多いです。

最近ですと、「こどもみらい住宅支援事業」が始まりました。

証明書発行業務は建築士事務所の業務である

各種証明書発行業務は、建築士事務所の業務となります。

リフォーム工事と証明書発行業務を分けてしまうと、建築士が監理しなければならない分、現実的とは言えないコストがかかってしまいます。
(工事日数分建築士の報酬が必要と考えればコスト増となる予想できると思います)

ですから、リフォーム工事と証明書発行業務は、セットで同じ会社に依頼するのが現実的なのです。

建築士が在籍しているが当たり前ではない

リフォーム業を行っているのだから、建築士が在籍しているの当たり前でしょう?と思われる方が多いかもしれません。

実は建築士がいないとリフォーム業を行っていけないという法律にはなっておりません。

そのため、建築士が在籍しているリフォーム会社ばかりでは決してないのです。

中古住宅購入時のリフォームは、持家にリフォームのみを行う場合とは異なり、前述しました通り、補助金制度を活用するためには、各種証明書発行が必要となりますので、建築士事務所登録のあるリフォーム会社を選択した方が効率的であることがお分かり頂けたと思います。

第2位 住宅購入+リフォーム取引の実績

不動産業界と建築業界は、関連性のある業界ですが、実は連携が取れているようで取れていないのが実情です。

その顕著な問題点は「スケジュール感」にあります。

リフォームを伴う中古住宅の取引はタイトスケジュール

中古住宅の取引の「タイムスケジュール」はかなりタイトになります。

一般的には、売買契約締結後1ヶ月半くらいで残金決済・引渡日となります。

この1か月半の間に、住宅ローン本審査・金消契約(金融機関との契約)・リフォーム打合せ等を行う必要があるのです。

そして、残金決済・引渡日に住宅ローンが実行され、所有権が売主から買主へ移転する「引き渡し日」は、法的にも重要な期日となります。

この引渡し日までに前述したように、多数のやらなければならない事があるのです。

時間的余裕を求めるリフォーム会社

リフォーム業は請負業なので、依頼を確実に実現するという責務があります。

依頼内容を確実にこなすには「準備期間」が必要と考え、工期の遅れをカバーできる猶予期間を確保するのが当然であるという考え方が根底になります。

勿論、この考え方を否定するものではありません。

リフォーム会社側は、見積一つとっても「そんなに急がされても」と主張し、仲介会社は「なるべく早急に」と急かします。

というように、特にスケジュールに関する考え方で相容れない部分がどうしても生じてきてしまうのです。

住宅購入+リフォームに慣れている事業者が望ましい

現実的な選択肢は、住宅購入+リフォームという取引に慣れている事業者です。

中古住宅の購入には、リフォームの検討は付き物ですので、出来れば不動産売買契約締結の前に相談するリフォーム会社の選定が終わっていることが望ましいです。

引渡し日まで2ヵ月以上の猶予があれば、その限りではありませんが、なるべく早く選定は済ませておいた方が良いでしょう。

ご自身で、リフォーム会社の選定をすることが難しいようであれば、仲介を依頼している不動産会社に紹介してもらうのも良いですが、くれぐれも不動産会社に言われるがままに、リフォーム会社を決めてしまうのはやめた方が良いです。

第3位 安さだけで決めてはいけない

「安かろう悪かろう」という言葉がある通り、安さだけを判断基準にするのはお勧め出来ません。

リフォーム会社の選定を行う際には、必要以上に安さを求めてはいけないのです。

前述しました通り、建築士が不在のリフォーム会社も多く、そういったリフォーム会社は、「技術力や信用」ではなく「価格の安さ」のみで勝負していることが多いからです。

技術力が高い会社は、自身の能力を高く評価してもらうために、日々必死に勉強しています。

中古住宅購入時のリフォームは、性能向上リフォームですので、住宅の性能を向上するのに「安い価格で済ませよう」という考え方が、そもそも間違っています。

リフォーム業界は、価格が不透明であるという問題もあり、消費者の立場からですと、なるべく安くという考え自体を否定するわけではありませんが…

しかしながら、だからといって価格を絶対の判断基準としてしまうと、本来必要なインスペクション業務や各種証明書発行業務がおざなりとなってしまい、結果的に補助金が受けられないいう本末転倒な結果に陥る可能性が高いのです。

優秀な事業者は安くないという事実をきちんとご認識して頂くことが大切なのです。

リフォームを伴う中古住宅の購入は、持家をリフォームする場合と違い、リフォーム会社を選定する期間があまりないことが多いので、短絡的に価格でリフォーム会社を選んではいけないということを知っておいて下さい。

弊社の場合は、中古住宅購入+リフォームの事例に慣れている事業者と連携しております。

合わせて、「建物状況調査(インスペクション)」「かし保険」についても一緒にご案内しております。

まとめ

本日は、中古物件購入時のリフォーム会社の選び方を3つご紹介しました。

リフォーム会社の選定も仲介会社の選定と同じで、最終的には「この人に任せれば大丈夫」という判断基準が重要となります。

聞かぬは一生の恥という言葉がある通り、「こんなこと聞いてもいいのかな?」と遠慮せずに、質問攻めにするくらいの勢いでリフォーム会社とコミュニケーションを取ることが大切です。

質問に対する回答の仕方(早さ・内容等)で、誠実かどうか、信頼出来るかどうかが判断出来ると思います。


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金野秀樹

【氏名】金野 秀樹(こんの ひでき)

業界歴15年を超えるベテランエージェント!
歯に衣着せぬ提案で、お客様の悩みを解決するのが生きがい。
将来は、不動産業界の毒蝮三太夫?を目指しているというウルトラマン好き(毒蝮三太夫さんは、ウルトラマンシリーズでアラシ隊員・フルハシ隊員を演じました)の特撮育ちでありながら、意外とロマンチストな一面もあり。
「お客様に心強い」と言われることに喜びを感じつつ、常に緊張感を忘れないように心掛けている。
日々、新しい知識を求めており、様々な記事・書籍・セミナー等で法改正情報や知識を収集するのが「ライフワーク」である。
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