住宅購入 テラスハウスの注意点

テラスハウスの注意点

江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。

本日のテーマは「テラスハウスの注意点」についてです。

参考にして下さい。

テラスハウスの注意点

テラスハウスとシェアハウス

テラスハウスと聞いて、近年まず思い浮かべるのは、テレビ番組の「テラスハウス」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらのテラスハウスは、略して「テラハ」と呼ばれていましたね。

若者の共同生活を追いかける番組でしたが、実はこの番組での「テラスハウス」という表現は間違っています^^;

テラスハウスとは、住宅の一種で、連棟式の長屋住宅のことを指します。

テレビ番組のテラスハウスは、正しくは「シェアハウス」なのです。

シェアとは「共有」という意味で、家を共有するから「シェアハウス」というわけですね。

それでは話を本題に戻します!

テラスハウスとは

戸建て物件を探していたら、周辺相場と比較してもかなり安い。

でも、事故物件でも借地権の物件でもない、そんな物件に出会ったことはありますでしょうか。

その物件は、テラスハウスである可能性があります。

売却物件情報が掲載されているポータルサイトに画像があったら、まず外観を確認をしてみて下さい。

テラスハウス

一見、一戸建ての佇まいと似ている家屋のテラスハウス。

不動産用語では、長屋住宅、連棟住宅とも呼ばれています。

同じような建物で、テラスハウスとは別にタウンハウスという家屋も存在しています。

住宅の種類は、一戸建てかマンションかの2択しかないと思われがちなのですが、テラスハウスやタウンハウスも予算や地域、家族構成によってはお得に買える物件かもしれません。

しかし、テラスハウスのメリット・デメリットについて学習をしておかないと後で後悔することになるかもしれません。

一戸建てとの違い

一戸建てとテラスハウスは非常に似ている物件です。

建物自体の違いをまずは理解しておきましょう。

一番の違いは、隣家が壁で繋がっているという点です。

隣家と土地が分かれている一戸建てとは違い、壁一枚で仕切られている住宅を「テラスハウス」と呼びます。

テラスハウス

一戸建て住宅は、一つの敷地に位置住宅であるのに対し、テラスハウスは、一つの敷地に対して境界壁を共有して複数の住戸が連続してある建物。

アパートやマンションとの大きな違いは、住戸に直接出入りできるところです。

建物全体の出入り口(エントランス)や廊下・階段・エレベーター等を他の住人と共有しない造りになっています。

また、同じような形状でタウンハウスという物件種類もありますが、テラスハウスと同様、連棟住宅となり、最大の違いは、タウンハウスは土地を共有、テラスハウスは土地まで分割されている為、個人の所有となります。

テラスハウスの特徴

テラスハウスは、隣家と壁を共有することで単純に外壁の面積が少なくなるうえ、電気・ガス・水道などのインフラもまとめて整備することができるため、建築コストが抑えられます。

よって、賃貸住宅としても家賃を安く設定できるものが多いのが特徴です。

テラスハウスは、上下階に他の住戸がないため、子どもが走ったり跳ねたりといった上下階の生活音が気になる人にとっても、より快適に生活ができそうです。

ただし、隣家と壁を共有することにより、隣同士の生活音が気になることも・・・。

最近では、隣家と接する面に収納を配置している、遮音性の高い壁を採用しているなど、設計や仕様に工夫している物件もあります。

テラスハウスが安価な理由

何故、テラスハウスは、一般的な戸建て住宅よりも安価なのでしょうか?

前述しました通り、構造上、隣家と外壁や配管を共有しているので、建築費を一戸建てと比較すると安いコストで建築ができます。

しかし、将来の売却を検討に入れている方であれば注意が必要です。

再建築不可

テラスハウスは再建築不可のケースや、隣家と切り離しがしたくてもできないという観点から、資産価値が低くなることが見込まれます。

老朽化してて、単独で建て替えることができないからです。

住宅ローンに要注意

住宅ローンで借入の審査される際には、建物や土地の担保評価も審査の基準に加わります。

金融機関は、テラスハウスは再建築不可などのデメリット要素から、万が一の場合に債権を回収する事が見込めないと評価されることが多いので、融資をお断りされるケースもあります。

売却が難航することも

再建築不可・住宅ローンが借りにくい、そうなると買い手がつきづらいことから、価格がかなり安く設定されることが一般的です。

将来、売却を考えている方、資産性を重視している方には、正直向いていない物件と言えます。

テラスハウスを検討する際には、その辺りを十分考慮して検討しましょう。


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この記事を書いた不動産エージェント

金野秀樹

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