住宅ローン人気ランキング2019は変動金利が1位
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「住宅ローン人気ランキング」です。
参考にして下さい。
目次
変動金利が根強い人気
国土交通省より「令和元年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果が発表されました。
2019(令和元)年住宅ローンの人気ランキングは下記の通りです。
- 変動金利(60.5%)
- 固定金利選択型(24.3%)
- 証券ローン(フラット35)(9.9%)
- 全期間固定金利型(5.3%)
引用元:国土交通省 令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査
変動金利が人気の理由
変動金利の最大の魅力は金利が安いことです。
最近の変動金利が人気の銀行の金利を見てみますと、
- 住信SBIネット銀行 0.457%
- auじぶん銀行 0.410%
- ジャパンネット銀行 0.399%
- 楽天銀行 0.527%
- イオン銀行 0.520%
ご覧の通り、各行0.5%前後で貸出されています。
今月のフラット35の金利は、借入期間21年以上で1.3%(団信0.2%含む)ですから、変動金利はフラット35の半分以下の金利で借入する事が出来るわけです。
「家賃並み」は営業トークの常套手段
変動金利は金利が安いので、支払額も当然安くなります。
例えば、「4,000万円・借入期間35年・金利0.399%」だと、月々の返済額は「102,058円」です。
23区内でファミリータイプの賃貸住宅を借りれば、10万円以上の家賃が当たり前ですから、不動産屋からすれば、効果的な営業文句になるわけです。
だから、広告の返済例は必ず「変動金利」で計算されていますし、接客時の資金計画の提案も変動金利による返済額で行われます。
住宅ローンを組む際に、消費者が相談する相手は不動産会社と銀行である方がほとんどです。
不動産会社は、買ってくれなければ売上が上がらない。
銀行は、借りてくれなければ利息がもらえない。
だから、返済額が安い「変動金利」をお勧めするのです。
変動金利のリスクを把握しているかどうか
勿論、変動金利が悪いわけではありません。
変動金利とフラット35や全期間固定のそれぞれのメリットデメリットを理解した上で、決断しているかどうかが重要なことなのです。
変動金利を借りて言い方の参考記事は下記へ
弊社の場合ですと、金利の上昇リスクに対応できる人でなければ、変動金利はお勧めしていません。
誰がリスクを取るかが金利選択の考え方
変動金利は消費者がリスクを負う
変動金利の場合、金利が低いですが、将来の金利上昇リスクを負うのは消費者である買主です。
金融機関は、自分たちのタイミングで金利をあげることが出来るからです。
フラット35・全期間固定は金融機関がリスクを負う
フラット35や全期間固定の場合にリスクを負うのは金融機関です。
何故なら、金利は全期間にわたって固定されて、市場の金利がいくら上昇しても、金融機関は金利を上げることが出来ないのです。
消費者である買主は、金利上昇リスクを負わない代わりに、変動金利や固定期間選択型よりも高い金利で借入するわけですね。
ちなみに、「フラット35の金利1.3%で4,000万円を35年借入」の場合の返済額は「118,592円」です。
借入期間35年間の間、金利の推移がどうなるかは誰にもわかりません。
この35年間の合計利息によって得した人と損した人が出てくるわけですが、これは結果論なのです。
目先の返済額の安さだけではなく、金利の種類や各金利タイプのメリットデメリットを把握した上で、住宅ローンの金利は選択しましょう。
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