住宅購入時に注意したいDIYのTOP3とは?
江戸川区の不動産エージェント江戸川不動産情報館・金野秀樹(コンノヒデキ)です。
本日のテーマは「住宅購入時に注意したいDIY」についてです。
参考にして下さい。
目次
住宅購入時に注意したい素人DIY
DIYとは?
DIYとは「Do It Yourself」の略語です。
和訳すれば、素人が自分で作ったり直したりすること。
Googleで検索すれば、簡単に情報や動画を見つけることが出来るようになったので、趣味と実益を兼ねて、DIYにチャレンジする方が増えているようです。
ちなみに、満足度100%のリフォームとは、自分の為だけの完全オーダーメードのリフォームとも言えるので、業者に頼むとお金がかかります。
また、実際に生活をする中で気付く、ちょっとした不具合や不満も多く、全部を業者に依頼すると、予算が高額になってしまいます。
ですから、ちょっとした不具合程度であれば、自分自身でDIYしてしまおうという気持ちもわかりますよね。
今回は、当たり前に行われるようになった「DIY」で素人が手を出すべきではないものTOP3をご紹介致します。
- 第1位 壁面収納
- 第2位 二ッチ
- 第3位 ウッドデッキ
それでは、忙しい方向けに上位の項目から解説していきましょう。
第1位 壁面収納
第1位は「壁面収納(構造部と接合しないもの)」です。
専用の金具を使って、柱を立てて壁面収納を作るというDIYが流行っているようです。
壁に穴を開けるわけではないので、賃貸でもDIYが容易に出来てしまうというのが人気の理由です。
しかし、素人施工による壁面収納は、実はあまりお勧め出来ません。
大地震に耐えられない
理由は、大地震で倒れるからです。
この場合の素人による施工の柱は、天井とも床とも壁とも接合されていない、つっかえ棒のような状態となることがほとんどです。
仮に積載荷重に耐えられる構造だったとしても、大地震時の横揺れはまた別問題となります。
この壁面収納の怖いところは、紹介されているDIY事例が、テレビなどの比較的重たい家電を載せるものだからです。
インテリアとしては、見た目が良くオシャレに演出しやすいアイテムになりますが、むき出しで置いているものは、大地震のときには、飛来する凶器となってしまいます。
そもそも重たいものは高い場所に設置するべきではないですし、しっかりと固定しておくべきなのです。
梁に金物で接合するならわかりますが、天井は思った以上に弱いので、つっかえ棒のような状態で柱を立てても、地震時に天井を突き破って保持できなくなり、倒れてくる可能性が高いです。
専用の金具で、ビスも使わずに誰でも簡単に設置できるのが売り文句のようですが、ただでさえ住空間には、大地震時に凶器となってしまうものが多いのに、敢えてそのリスクを増やすのは得策ではないのです。
第2位 二ッチ
ニッチとは、壁に窪み(くぼみ)を設けて、飾り棚として利用するスペースのことです。
施工が簡単なので、DIYでお勧めするサイトも多いです。
壁に穴をあけるリスク
ニッチを設けるということは、壁に穴を開けるということです。
壁は、建物の強度を担う重要な箇所ですので、ニッチのために壁に穴を開けるということは建物の強度を損なうことに繋がるリスクが出てきます。
もちろん、全ての壁が構造上重要というわけではありませんので、問題がない壁であれば、ニッチを設けても大丈夫ですが、素人が重要な壁かどうかを見分けるのは困難だと思いませんか?
売却時の足枷になる
将来、ご自宅を売却しようと思った時に、ニッチを作るために、壁に穴を開けたせいで、耐震診断や壁の張り替え等が必要となる場合も考えられます。
ちなみに、既存住宅売買瑕疵保険に加入する際には、新耐震の建物であっても、新築時から、構造に影響するリフォームが行われた場合、建築士による耐震診断が必要となります。
そんなリスクを負ってまでして、結果、利用出来るのは「飾り棚」程度の役割しかありません。
その為、ニッチを設けるより棚を作った方が現実的と言えるでしょう。
第3位 ウッドデッキ
ウッドデッキに憧れを抱く方は多いです。
厳密な接合が求められるわけではないので、素人施工でも何となく形になるので、DIYでチャレンジしたくなる気持ちもわかります。
ウッドデッキはメンテナンスが面倒
ウッドデッキは、定期的なメンテナンスが必要です。
ウッドデッキが欲しいけど、メンテナンスは手間だと思う方は、樹脂製のものを業者に頼みましょう。
ウッドデッキというくらいだから、木を使いたいという方はウッドデッキ専門の業者に頼んだ方が良いでしょう。
ちなみに、木材でウッドデッキを作る場合には、耐久性の高い木材を選ぶ必要があります。
耐久性が高い木材とは固い木材なので、きちんとした道具が揃っていたとしても、素人が施工するにはハードルが高いです。
材料代を節約してホームセンターレベルの安い(柔らかい)木材でウッドデッキを作ってしまうと、すぐに傷んでしまいます。
少なくとも毎年ペンキを塗りかえるくらいのメンテナンスが必要となることを覚悟しましょう。
安物買いの銭失い。
そうならないように注意して下さい。
マンションバルコニーでベランピングにも要注意
マンション等のバルコニーに、木材のパネルや簀の子(すのこ)を敷いて楽しむベランピングが一時期に流行りましたが、バルコニーの床に何かを敷き詰めるのは、あまりお勧め出来ません。
なぜなら、大体の場合、敷きっぱなしで放置されてしまうからです。
狭くて適度に湿度が保たれた空間は害虫の温床になります。
庭に作ったウッドデッキもバルコニーの敷物も、毎年メンテナンスで綺麗に掃除するくらいの覚悟がなければ手を出さない方が賢明と言えるでしょう。
まとめ
住宅購入時に注意したい「素人DIYのTOP3」をご紹介しました。
素人判断で良いものとプロの技術が必要な物の区別が大切ということですね。
個人的には、餅屋は餅屋と考えます。
やはり多少費用がかかっても、専門業者に相談し、経済的に無理そうであれば諦める。
相談した結果、自分でも出来そうな範疇であれば、DIYしてみる。
専門業者に相談せずに、自己流で行うと、前述しました通り、「安物買いの銭失い」となりかねません。
今回挙げた事項は、いずれも必ずしもそれがないと生活に支障が出るようなものではありません。
どちらかというと趣味趣向の問題です。
そもそも必要なのか?ということを吟味して、どうしても欲しいのであれば専門業者に相談するという判断が良いと思います。
DIYは、簡単な家具製作や壁紙等の部屋の雰囲気を変えるくらいで行うのが妥当ではないでしょうか。
身も蓋もなく、現実的なつまらない話となりまして申し訳ございません^^;
江戸川不動産情報館は、買主様の為の不動産エージェント「バイヤーズエージェント」として、今後も不動産関連の情報を発信していきます。
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